慢性痛の説明と改善に必要なこと
慢性痛は「脳が痛みを覚える」ことで続く
① 慢性痛はケガではないことが多い
慢性痛とは3ヶ月以上続く痛みです。
しかし現在の医学研究では、慢性痛の多くは
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骨の異常
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椎間板ヘルニア
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姿勢
だけでは説明できないことが分かっています。
実際に研究では「痛みがない人でも多くの人に異常が見つかる」
例えば
MRI findings of disk degeneration in asymptomatic individualsでは
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椎間板変性
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椎間板膨隆
などが腰に痛みのない人でも画像で見つかることが多いと報告されています。
② 痛みが長く続くと神経が敏感になる
痛みが長く続くと脳や神経が「痛みに敏感な状態」になります。
これを「Central Sensitization(中枢感作)」と呼びます。
この状態になると
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少しの刺激でも痛い
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コリが痛みに感じる
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天気やストレスで悪化
などが起きます。
慢性腰痛・頭痛・線維筋痛症などで確認されています。
参考研究
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Central sensitization: implications for the diagnosis and treatment of pain
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20657223/
③ 血流が悪いと痛みが続きやすい
慢性痛の人では筋肉の緊張が続き
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血流低下
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酸素不足
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疲労物質の蓄積
が起きます。
研究でも「微小血管の血流低下が慢性痛に関係する可能性」が指摘されています。
慢性痛では「毛細血管の機能低下や低酸素状態」が関与する可能性があると報告されています。
④ 同じ生活習慣が痛みを作る
慢性痛の多くは
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長時間同じ姿勢
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運動不足
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偏った体の使い方
などの生活習慣が続くことで体に負担がかかり続けます。
すると
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筋肉の緊張
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血流低下
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神経の過敏化
が起き「痛みのループ」が作られます。
慢性痛の「痛みループ」
慢性痛は次のサイクルで続きます。
痛み
↓
筋肉が緊張
↓
血流低下
↓
疲労物質がたまる
↓
神経が敏感になる
↓
さらに痛み
この状態を「慢性痛ループ」と言います。
⑤ 整体の役割
整体では
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筋肉や内臓の緊張をゆるめる
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関節の動きを改善
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血流を促す
ことで「痛みのループを断ち切ること」を目的としています。
⑥ 慢性痛は「回数」が必要
慢性痛は「長い時間をかけて作られた状態」なので、1回で完全に改善することはほとんどありません。
そのため
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定期的なケア
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生活習慣改善
を行いながら、体を回復しやすい状態に整えていきます。
最後に
慢性痛の原因は
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神経の敏感化
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血流低下
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生活習慣
など複数の要因が重なって起こると考えられています。
そのため、「体を整えながら回復力を高めること」が大切です。





